遺書

このブログは私の遺書だ。みんな……遺書を残すものなんだろう?

轢いちゃえよ、電車

こじあけてみたらからっぽだったわれ 飛び散らないから轢いちゃえよ電車

岡崎裕美子

 

 

 

朝からわんわん声を出して泣いている。そろそろ子供の起き出す時間だから気まずいけど近所の噂になろうが知ったこっちゃない。

御利益があると噂の神社や寺へお参りをして祈願したものの、ついぞ石油王も英雄王も白馬の王子様も優しいママも現れなかった。いや、そんな非現実的な出逢いじゃなくても、宝くじや馬券が三十万円くらい当たるとか、小金持ちの足長おじさんが助けてくれるとか、その程度の奇跡でよかった。まぁ無理だった。

わかっていた。「自殺は良くない」「あなたが死んだら悲しい」そう言う奴らは掃いて捨てるほどいるけど、どいつもこいつも自分の生活を捨ててまで助けてくれる訳じゃない。金言なんて熟語があるけど、言葉は金じゃない、金じゃないから、どんな台詞も惜しむことなく言えるよな。

私を案ずるあいつは親から百万円の生命保険がかけられている。PS4を持っていて、ソシャゲに十万円以上課金している。最新式のiPhoneを持っている。

そういう連中から「死なないで」「何とかなるよ」と言われる時、私はどんなに惨めだろう、滑稽だろう。

親からの支援を受けられて、就業ができて、まぁそれなりに生活できる程度のお金があって。そりゃ「死なないで」いいし、「何とかかるよ」な。おまえらなら。

よかったな。惨めじゃなくて。

ローンを組んで購入した十万円のiPhoneiPad越しに励まされる様な、そんな残念な人生でした。

おまえに何がわかる。

こんな惨めな思いをするために生まれてきたんじゃない。

死んでやる。今度こそ死んでやる。

親も友達も恋人も医療機関も行政も、誰一人本気で私を生かそうとしなかった。誰一人本気で私を愛しちゃいなかった。その証明として自殺します。

年内の決行を目指す。