遺書

このブログは私の遺書だ。みんな……遺書を残すものなんだろう?

彼氏ちゃん、おっぱいゲームの開発を手伝う

恋人「同じクラスの女性に頼まれて、敵のビーム攻撃をおっぱいで受け止めるゲームの開発を手伝うことになった」

私「はい?????」

 

前略。私には付き合い始めて9ヶ月になる恋人がいる。十四歳の時にできた彼女との交際期間がたしか9ヶ月だったので、彼が最長記録を塗り替えることとなる。遠距離恋愛で、これまでにいろいろあったが、なんだかんだ仲は悪くない…と思う。

恋人は現在エンジニアの卵で、学校に通いながら就職を目指して日々勉強している。そして学習の一環として、生徒それぞれが学習した技術を用いて作品を作るのだそうだ。恋人の場合はなんちゃってパックマンボンバーマン的なものを作っていた。

そんな恋人に思わぬ災難(?)が降ってきた。クラスメイトの女性が、締切間際なのにまだ作品を完成させておらず、開発を手伝ってくれないかと依頼してきたらしい。「時間があったらね」とあしらっていたのだが、どうにも拒否の意思が相手に伝わっておらず、明確に拒絶するのも面倒だったため、手伝うことになった…とのこと。

通常なら「へぇ、そうなんだ。無理のない範囲でがんばってね」と言って終わりなのだが、その開発を手伝うことになった作品が作品だった。

タイトルは『おっぱいインベーダー』。宇宙から攻めてくる宇宙人の攻撃をおっぱいで受け止めるシューティングゲーム。自機が3Dモデリングされたおっぱいで、動かす度に揺れ、乳首や肌の色を三種類から選べる。

なぜそんなゲームを作ろうと思ったのか。そして、そこまで親しくもない異性に対して開発の手伝いを依頼しようと思えたのか。私は開発者の女性に小一時間問い質したいところだが、ともかく。

世の中には恋人がAVやエロ本を所持していることを嫌がる人もいる。が、私の恋人はさして親しくもない女性に依頼を受けておっぱいがぽよんぽよん揺れるゲームのコードを書く訳だ。書いたコードが実行されるか確認する時、必ず恋人は、開発者の女性自らがこだわってモデリングしたというおっぱいを目にする訳である。

正直言って非常に面白くない。ない。これが仕事なら私も大人になったふりができるものの、依頼主はクラスメイトの女性エンジニアで、報酬はせいぜい参考書一冊程度である。参考書ならこの前買ってあげたじゃん!あんた二週間で終わらせやがったけど!

ましてや、そのゲームにかかりきりで、三連休の中日なのに晩になるまで構ってもらえなかったことを思えば尚更腹が立つ。どうせ構ってもらえないのならまだ勉強とかポートフォリオ作ってるとか女友達とご飯とかそういう理由がいい。間違っても、『女に頼まれておっぱいゲーム作る手伝いしてる』なんて嫌だ。絶対に嫌だ。

私が男友達と猥談するのも嫌がるくせに…女友達の家に泊まりに行くのもいい気持ちがしないって言うくせに…!(私がバイだから仕方ないのかもしれないが)

優等生を自負する恋人は、わずか2日で依頼された内容を終わらせ、依頼主の女から報酬として参考書を確約されたらしい。よかったな。

 

もし、おっぱいゲームの開発者がこのブログを読んでいたら、言いたいことはふたつ。

「(彼女いるし)話すの面倒なんで塩対応しますね」って言われてその通りに塩対応されてる異性に、あまつさえキワモノゲームの開発を手伝わせるな。祟るぞ。

以上。