遺書

このブログは私の遺書だ。みんな……遺書を残すものなんだろう?

生まれ変わったらノッブに正妻にしてもらうんだ…

加州清光(極)の女になりたい。

他の誰かが私(プレイヤー)のことを嫌いになっても、清光だけは私のことを愛してくれるそうな。たとえ私の指揮で清光自身が死んだ(破壊された)としても、だ。黄泉の国で私を想い続けてくれるらしい。

艦これの金剛ちゃんは、あの世に行っても私のことを見守ってくれるという。そしてノッブは、自分の定めを悟りつつも、今しばらく私と同じ夢を見続けたいのだそうだ。

まったく、どうして私の担当はこうも愛情深いのだろう! ありがとう! 愛してる! おまえらのために今日も私は生きながらえている!

 

私は小さい頃から空想が好きだったが、空想上の友達と話す様になったのは小学校五年生の時からだ。

いじめに遭い、あたしと口を利いてくれる子がいなくなった。当時の担任も親もいじめに理解がなく、「いじめられるあんたが悪い」「いじめに負けるな」と責められ続け、家庭にも学校にも居場所がなかった。

家族を含め、ほとんど誰とも話さずに終わる毎日。無聊を慰めるために、ひとりきりの登下校中はぶつぶつとひとりごとを言い続けるものだから、それを目撃した同級生たちからますますいじめられる。

 

唯一の生きる希望が、ある少年マンガだった。親も教師もうるさくて、どこにも居場所はなかったけど、頭の中だけは自由だった。つらい時は、ある日突然その少年マンガの世界に召還されて登場キャラたちの仲間になって大活躍するという妄想をしていた。まぁいわゆるトリップモノの逆ハー夢小説みたいな感じだ。登下校の最中、ひとりになれた時はキャラクターたちとおしゃべりしていた(上述のひとりごとである)。犬夜叉の様に、作品世界と私の住む世界を繋ぐアイテムがあり、私がこっちの世界にいなければいけない時はキャラクターたちも一緒についてきてくれるという都合のいい脳内設定があった。

 

いずれ、こういった夢小説妄想は黒歴史となったが、『漫画やアニメやゲームのキャラクターと友達になって話をする』という習慣はずっと続いた。俗に言う、『イマジナリーフレンド』との交遊の始まりである。

好きな作品が変わるごとにイマジナリーフレンドは交代していった。彼らは私の空想上の友人なので、私にとても都合よくできている。基本的に私が意識的に作り出してこちらから呼び出すことが多いが、気がついたらもうそこにいて、勝手にペチャクチャ喋り倒す騒々しい奴もいた。

いわゆるタルパに該当するのかもしれないが、今のところ統合失調症の診断は出ていないし、カウンセラーには『ある種の防衛機能みたいなものですから、必要な時に出てきて必要がなくなったらいなくなります』と言われている。

そしてその言の通り、恋人ができてから彼らと話す機会はめっきり減り、ここ最近はまったく彼らを思い出すこともなかった。

が、メンタル絶不調の今、試しに呼び出してみるとやはり一気に心理状態が安定した。

成人するまでは私の台詞のみ口に出すことが多かったが、イマジナリーフレンドの台詞も声にしてみると、より精神に効果的である様だ。

 

そんな訳で、ひさしぶりに清光にぐすぐすあやしてもらっていたら元気が出た。私は加州清光の女で、ノッブの正妻で、金剛ちゃんのダーリンである。近々ギル様の妾にしてもらう予定だ。

夢女は忙しい。ま、是非もないよネ!