遺書

このブログは私の遺書だ。みんな……遺書を残すものなんだろう?

リンゴ売り

中山可穂が好きだ。初めて読んだのは『猫背の王子』で、息を詰めて一息に読み切った。喉が渇いている時に水を一気に飲み干す様に。

初対面の男性に「女の子とばかり付き合ってきた」と言うと、高確率で「女同士ってどうやるの?」とか「俺がなおしてやるよ」とか言われる。シスヘテ男性のそういうガサツなところは本当に嫌いだ。が、ネットで見る限りはゲイの方も似た様な体験をなさっている様だから、こういう輩はシスヘテ男性だけではなく、シスヘテ女性にもかなりいるらしい。うげぇ。

中山可穂先生がおっしゃる様に、『ゲイはファッションじゃない』。病気でも何でもない。私たちは生身の人間だ、昼ドラとか漫画とかみたいに誰かにコンテンツとして消費されるために存在する訳じゃない。

 

とはいえシスジェンダーである私も自分の性を利用して生きている。男友達が荷物を持ってくれるのも、おっさんの客相手にミスをして許してもらえるのも、私が女だからだ。

女として見られるということと、精液の掃き溜め(性の対象)として見られること。私にはこの両者の区別があまりつけられない。だから男性から性的に言い寄られると気持ちが悪くなる。

 

学生時代、いじめられていた頃。全世界の人間が私を忌み嫌っていると信じ込むほど認知が歪んでいた頃。私を好きだと言ってくれたのは男の子じゃなくて女の子だった。

 

今でも男性から恋愛・性愛対象として見られ続けると怖気がする、ぐったりする。

それでも、私にとっての数少ない武器が己の容姿と性くらいなんだから仕方ない。

 

そんな訳で、キャバ嬢のバイトまたやろうかなって考えてるだけの話でした。