遺書

このブログは私の遺書だ。みんな……遺書を残すものなんだろう?

現在進行形

四カ月ぶりに髪を切ってきた。江口洋介黒歴史を彷彿とさせる真ん中分けのセミロングから、鬼太郎よろしく片目が隠れそうな右分けのショートボブに生まれ変わった。

いつもお世話になっている美容師さんとはかれこれ二十数年物の付き合いである。物心ついた時には既にその美容師さんに切ってもらっていて、彼以外の人に切ってもらったことは片手で数える程度しかない。単純に別のサロンに行く理由がなかったからというのもあるが。

親以外だとおそらく一番継続して付き合いのある人間と言えるだろう。それこそ、乳飲み子だった頃も、思春期特有の黒歴史時代も、全部知られているのである。恐ろしい。

 

そんな、オリラジのあっちゃん似の美容師さんに髪を切られている時のこと。何気なく、「そういえば彼氏ができたんですけど、その人が……」と喋りかけた時、あっちゃんの手が止まった。

「え? 彼氏できたの? えっ? サラちゃんって人間好きになれたの!?」

「ひどっ。私を何だと思ってるんですか!」

「いや、三次元の人間を好きになれたんだなあって…てっきりまたいつもの妄想だと」

どうやらこじらせていた中学時代に「三次元に興味ないんでw」と言いまくっていたのが仇となったらしい(アイタタ)。

ハサミを動かしながら、あっちゃんはしみじみと「サラちゃんとこんな話をする時が来るとはなぁ…サラちゃんも普通の女の子だったってことかな…」と遠い目でぼやいていた。

地井、今すぐ記憶操作のSPECを貸してくれ。